2025.04.15
お知らせ
すみれだより 1月巻頭言
<過程に目を向ける>
新しい年がはじまりました。この1年が皆さまにとって良い年となりますようお祈り申し上げます。
12月のアート展には皆様お越しくださいましてありがとうございました。作品からお子さまの成長が感じられたことと思います。アート展では作品と共に制作中の子どもたちの姿や作品に込めた思い等が展示されていたのもご覧いただけたでしょうか。出来上がった作品は子どもたちの表現の結果として大切なものですが、私たちはそこに至るまでの過程もとても大事にしながら保育を進めています。
作品を作る過程で、年長組では等身大の自分をどんな色にしようか悩みながらじっくり考えて色を選んでいる場面に出会いました。年中組では自然物ワークショップで自分の作りたい形に近づけようと何度も木片を組み直して時間をかけて作ろうとしていました。年少組では絵の具やクレヨンで偶然にできた形や色を見立てて楽しんでいましたし、はな組では先生と一緒に自分の好きな色を丁寧に塗っていました。
このように出来上がった作品の裏側には作る過程のさまざまな場面が存在しています。
子どもたちは自分の内面に蓄えられた様々な経験をもとに想像したり、声や言葉、身体の動きや絵などで表現したりします。その時の感情を率直に表現することもあります。教師はその一人一人の素朴な表現を受け止め、何に心を動かしているのかを理解しようとします。子どもたちの作品作りの過程でもその子なりの表現を読み取り、大切にしてきました。
2月には子ども会という子どもたちの表現活動を観ていただく行事があります。この行事も当日の発表の場面だけでなく、それまでの取り組みの様子や子どもたちが考えて作った小道具など、作り上げる過程にも目を向けていただければ幸いです。 園長 福永典子