2024.09.20

すみれだより

すみれだより 6月巻頭言

<小さい命と触れ合って>

先日園庭で一生懸命何かを探しているお友だちがいました。「どこにいるのかな」と庭の端をのぞき込んでいました。「ダンゴムシ」を探していたようです。私も一緒にしゃがみこんで見てみましたがなかなか見つかりません。近くに来た友だちが「この下にいると思う」とプランターを動かしました。いくつか動かしましたが残念ながらそこにはいませんでした。別な日に「きっとここにいるかも」と土を深く掘っている姿がありました。しばらくすると「見つかった」と嬉しそうにダンゴムシが入ったケースを見せてくれました。
他にも園庭のケヤキの木には毎年テントウムシが産卵し、たくさんのテントウムシが見られる時期があったり、ジャングルジムの後ろのユズの木にはアゲハチョウの幼虫が何匹もついて、年長組の子どもたちは部屋で観察をしたりしています。今はちょうど蛹になったところです。少し前にはオタマジャクシから手足が出てくるのを見たり、カタツムリにどんなエサを与えたら良いか調べたりもしていました。
小さい生き物ではありますが、子どもたちは生活のそばにある自然に触れながら様々なことを学んでいます。生き物をかわいいと感じる子どももいれば、人によっては怖い、気持ち悪いと感じることもあります。虫も生きていて、ご飯を食べたり、糞をしたりする場面に出会ったり、時には大事に飼っていたのに死んでしまうことにも遭遇します。このような体験を繰り返しながら、命の不思議さを感じたり、生き物の生態を学んだり、命の尊さに気付いたりしていくのだと思います。  園長 福永典子  

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