2024.09.20
すみれだより
すみれだより 9月巻頭言
<豊かな感覚・感性>
夏季保育では久しぶりに子どもたちのにぎやかな声が聞こえ、友だちや先生との再会を喜びました。
すみれ幼稚園の誕生会では先生たちが毎月趣向を凝らして楽しい出し物を企画しています。先日の8月の誕生会の出し物は「音あてクイズ」でした。壁の向こう側である音を先生が鳴らして、子どもたちが何の音かを当てて楽しむというものです。日頃の遊びの中で子どもたちが実際に使っている木製の教材やおもちゃの音にじっと耳を傾けて聴き分けていました。大人にはほとんど同じ音に聞こえるものも、子どもたちは微妙な音の違いを聴き分けて何の音かをみごとに当てていました。
子どもたちは生活の中で様々なものから刺激を受けて敏感に反応し、色々な感覚を働かせています。音や声、色、明るさ、手触り、匂いなどを感じとり、その違いに気付いたり、面白さや不思議さなどを楽しんだり、学んだりしています。
幼稚園では今年度の教育の重点テーマを「音」としており、身近な生活の中にある「音」に親しんでいきたいと考えています。風や雨などの自然の音、楽器やものをたたいたりこすったりした時の音、食器や椅子などの生活音など身の回りにはあらゆる「音」が存在します。子どもたちはそれらの音にどのように出会ったり、感じたりしていくのでしょうか。そしてそこから何を発見し学んでいくのでしょうか。より多くの出会いや気づきが得られるように私たちは園内の環境を整え、子どもたちの感覚や感性が育っていくようにしていきたいと思います。 園長 福永典子