2026.04.30
すみれだより
すみれだより 5月巻頭言
<子どもの失敗からの学び>
新年度最初の教職員の打ち合わせの中で園長から文部科学省の「幼児期の大切な学びがわかる動画シリーズ」の一部が紹介され、園の教育方針と一致していることを確認しました。この動画には「遊びは学び 学びは遊び “やってみたいが学びの目”~園における資質・能力の育成~」というテーマで文部科学省の幼児教育の指針が紹介されています。遊びを通しての学びにより、問題解決やコミュニケーションを育むことができること、そのためには勝手に遊ぶだけではなく、先生方の適切な指導が必要であることが示されています。
幼児期のこのような経験が小学校以降の教育に重要な位置を占めており、幼小連携につながっています。そして、動画には失敗してもまたチャレンジすることで経験を積み重ねることの重要性にも触れられていました。
近年では、失敗することの大切さが注目されています。日本では東京大学名誉教授畑中洋太郎氏が提唱している「失敗学のすすめ」をきっかけとして「失敗学会」が設立されています。また、国の活動の一環に事故調査や組織のナレッジ(企業や組織にとって有益な知識や経験)の活用として展開されています。「失敗は成功のもと(母)」「弘法にも筆の誤り」「同じ轍を踏まない」など失敗に関わることわざもありますが、社会では一般に失敗は良くないこととしてみなされ、表面には出にくい状況でした。けれども、航空業界では早くから世界中の航空に関わる企業における失敗をデータベース化して情報共有を図り、安全安心な運航に役立たせています。ここで大切なことは、失敗したことを責めるのではなく、なぜそのようになったのかを知り、その原因を取り除くことでそれ以降の活動に役だたせることができるということです。
振り返って、子どものときから失敗の経験体験をたくさんすることは、考え・工夫する力を育む1つの要因になります。失敗したことを叱らず、なぜそのようになったかを考えるように、子どもとのコミュニケーションをとるとよいと思います。チャレンジし、失敗し、またチャレンジする。これを繰り返し、成功に結び付けられればと思っております。
理事長 渡邉一衛


