2024.06.02
すみれだより
すみれだより 4月巻頭言
<健やかな育ちを願って・・>
お子さまのご入園、ご進級おめでとうございます。
色とりどりの花が進級や入園を祝っているかのように美しく咲き誇っています。植物がお日さまの光を浴びて生長したり花を咲かせたりするように、子どもたちもこの幼児期にすばらしい成長を見せてくれます。
子どもたち一人ひとりには、自分で伸びようとする力が備わっています。私たち幼稚園の役目は、そのお一人お一人の持っている力を存分に引き出し、発揮できるようにお手伝いすることにあると思います。
すみれ幼稚園では、子どもたちに何かを教え込むのではなく、「自分で考え、自分で行動する」力を育てる教育を行ってまいりました。この力はすぐに目に見えて育つものではありません。興味のある遊びの中で、また試行錯誤を繰り返す中でゆっくりと少しずつ育っていく力なのです。
幼稚園での遊びや様々な活動の中から自ら学び、獲得するこの力は、変化の激しい今の時代を生きるためになくてはならないものとなるでしょう。
詩人の谷川俊太郎さんは、「人の成長は棒のように伸びていくのではない。木の年輪のように大きくなっていく」とおっしゃっていました。すみれ幼稚園での一日一日が年輪のように積み重なり、子どもたちの心と身体が木のように太くしなやかに成長していきますよう、私たち教職員一同力を合わせてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
すみれ幼稚園 園長 福永典子