2024.06.02

すみれだより

すみれだより 5月巻頭言

<5S(ごえす)>

皆様は5Sという言葉を聞いたことがありますか?5Sは、整理・整頓・清掃・清潔・躾の5つの活動を示したローマ字の頭文字がSで始まることから、この様に呼ばれています。日本産業規格(JIS)では次のように説明されています。

「整理」必要なものと不必要なものを区分し、不必要なものを捨てること。

「整頓」必要なものを必要なときにすぐに使用できるように、決められた場所に準備しておくこと。

「清掃」必要なものについた異物を除去し、きれいな状態にすること。

「清潔」整理・整頓・清掃が繰り返され、汚れのない状態を維持していること。

「躾(しつけと読み日本でできた文字です)」決めたことを必ず守り習慣付けること。

ものづくりの現場では、主に設備を管理する活動の中で使われてきましたが、現在では様々な職場・組織でこの考え方が定着しています。

上に示した5つのSはこの順序で行っていくことが原則です。初めに、作業を行う上で必要でないものをなくします。この結果、必要なものだけが残るのでそれについて整理します。ものがどこにあるかを分かり易くし、取りやすく置きやすい置き方にします。

清掃は掃除をすることですが、自分の職場は自分で清掃することが大切です。どこにどのようなゴミがたまるのかがわかり、それをいかにして無くすか、ゴミをゼロにするにはどうしたらよいかを考えることにつながります。この活動の結果、清潔な職場が出来上がります。最後の躾は、型を崩さないようにすることです。着るものを買うと「しつけの糸」が付いていることがあります。また和服を仕立てるときは必ず「しつけの糸」を用いて型が崩れないようにします。躾ができたということは、自然にその活動ができるようになるということです。

5Sの活動は大きな組織だけではなく、どこでも使えるものです。家庭でも5Sを意識して生活してみるのも面白いかもしれません。

理事長 渡邉一衛

 

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